当社は、食肉流通の改革を目的として1972年(昭和47年)9月、大分県・市町村・農業団体・県食肉事業連を株主として設立されました。
その後、工場建設を経て1978年(昭和53年)4月1日に操業を開始し、1990年(平成2年)以降の5市営と畜場等の統廃合に伴い現在は本県唯一の食肉処理施設となり、この間、機能拡充や衛生対策強化のため、施設の増改修や設備・機械の整備を実施してまいりました。
こうした中、県下畜産農家の負託に応えるとともに、県民の皆様に安全・安心で衛生的な食肉を提供する流通拠点として重要な役割を担ってきましたが、施設の老朽化や枝肉の大型化などの課題をはじめ国・県の牛肉輸出戦略をふまえ、新しい施設の建設を計画し国・県・市町村・農業団体・食肉事業連のご支援のもと、最新の設備とHACCP方式による衛生水準を備えた当施設が2016年(平成28年)8月に稼働いたしました。
現在、「おおいた豊後牛」の海外輸出は、タイ、マカオ、ベトナム、ミャンマーから認定を受けていますが、今後、アメリカをはじめカナダや香港、シンガポールなどの認定取得及び輸出に取組むなど、海外販路の開拓を図ってまいりたいと考えています。
また、当施設の基本方針は「高度な衛生水準」「国際化への対応」とともに「食育の推進」を掲げており、消費者の皆様が食肉の製造工程や流通等に関する知識を学び、県産食肉の安全・安心への理解醸成の場となるよう、見学や研修が可能な県民に開かれた施設としての機能も有していますので、是非、ご活用いただきますようお願いいたします。
最後に、これまで、皆様方のご支援ご協力のお陰をもちまして今日に至ることができ厚くお礼申し上げますとともに、今後とも、県内家畜の更なる集荷と、より安全・安心で品質の良い県産食肉の安定的な提供及びブランドの確立に一層努めて参りますので、皆様方の変わらぬご愛顧を賜りますようよろしくお願い申し上げます。